マンション管理士の独り言・・・364

「悪いのはお前だ、・・・気が付いてよ」

お世話しているマンションで、バルコニーからタバコの吸い殻を捨てる居住者がいます。
先日開催された理事会で、管理会社さんがビニール袋一杯の吸殻とタバコの空き箱を持ってきました。
“よくもまあ、こんなに拾い集めたな”と思えるほど、袋一杯です。
吸殻も空き箱も同一銘柄です。
つまりその銘柄の煙草を吸っている1人の人がバルコニーから吸殻を捨てているのです。それが誰なのか、については管理会社フロントマンも管理員さんもおおよそ察しがついているとのことです。

そこまでわかっているなら、直接本人に注意すればいいのに、なんですがフロントマンや管理人さんでは行きにくいとの事でしたので、“じゃあ、つぶやき主が注意してきちゃる”と言ったのですが、まだ完全に“その人”と決まったわけじゃないので、取り敢えず、タバコ銘柄や落ちている場所などを詳細に書いて、掲示します。その人が、“ああ、俺のことだ”と分かるようにしましょう、となりました。
それでも止まらない場合は、いよいよつぶやき主の出番です。

先月も別のマンションの理事会で同じようなことがありました。
ペット飼育可のマンションなんですが、一人の人が飼育細則を守らず、バルコニーで排泄させたり、給餌したりしていると飼育していない居住者からクレームが挙がり、飼育者全員集まって飼育細則を守ろうと確認したとのいう報告がなされました。
その報告では、どうも違反者は自分のことと思ってない様子とされていました。

その鈍感さに呆れちゃいます。
その方一人がルールを守らないので、キチンと守って飼育している方全員へ迷惑がかかっているのに、当の本人は自分じゃないと思っているようです。
これに対して理事の一人が、「あんたがルール守らないから皆が迷惑してる。ちゃんとルール守ってよ、って言えばいいじゃん」と発言したのですが、「いや、やがてわかってくれるだろうから・・・。あまり面と向かって注意するのはどうも・・・。」でした。

“皆さんが同じマンションに住む者同士として言いにくいというのならば、つぶやき主がその方に直接言いますよ”と言いましたが、“もうしばらく待って”となりました。

このような場合、通常は理事長さんが“当人”に注意するのがいいのでしょうが、いいにくいというのも理解できます。
また、管理会社フロントマンや管理員さんでは、その“当人”の方が上から目線なので、あまりいう事を聞いてくれないというのもわかります。

そこでマンション管理士の登場、だと思いますが、有効につかって下さいよ。
怖くない人になら、ズバッと言いますよ。