マンション管理士の独り言・・・363

「業務独占を目指す」

マンション管理士というのは、あまり知られてないけど↘ 全然儲からないけど↘ 管理組合さんからお声もかからないけど↘ これでも結構難しいけど↘ 国家資格です。
国家資格には2種類あって、業務独占と名称独占です。
業務独占というのは、例えば、不動産売買の際の重要事項説明がそれです。これを説明するのは宅地建物取引主任者でなければならないと決まっています。
いくら不動産の知識に明るくても宅地建物取引主任者でない人は、重要事項説明を行うことが出来ません。

これに対して名称独占というのは、その国家資格を持っている人しか、その名前を使っちゃだめですよ、というものです。
マンション管理士がまさに名称独占の代表みたいなもので、国家資格に通ったマンション管理士でもないのに、マンション管理士と名乗っちゃだめですよ、というものです。
でも、心配しなくても誰も名乗らないですよね。“俺はマンション管理士だ”って名乗っても、周りはみんな、シラッー状態ですよ。
せいぜい“マンション管理士って何?マンションの管理人さん?”って聞かれるくらいです。
誰も名乗りたがらないような資格に名称独占としたって意味ないような気がします・・・。

ですから、マンション管理士と名乗らなきゃ、マンション管理士でない人が、マンションの管理組合のお世話をすることだって可能です。
事実、かつてマンションの理事長をやっていたっていう人達がマンション管理士でもないのにお金をもらって管理組合のお世話をしています。

これは可笑しいっちゃない、と日本マンション管理士会が考えました。
そこで、5年内にはマンション管理士という資格を業務独占にしようという方針を打ち立てました。
つぶやき主的には、そりゃ名称独占より業務独占の方がいいに決まっていますが、まず難しいでしょうね。
先ほどのかつて理事長さんをやっていたグループが黙っていないでしょうし、何よりマンション管理士が儲からないのは、業務独占じゃないからだという、いつまでもお役所頼みの発想が陳腐です。

マンション管理士はあれも出来る、これも出来る、それだってやってしまう、そこまでやっていいの?それはマンション管理士の仕事じゃないっしょ、くらいスレスレまでやんなきゃ。
お役所頼みの考えはもういい加減に卒業して、道は自分で切り開きゃなきゃ、です。

でも、業務独占になれば、いいなって思っています。