マンション管理士の独り言・・・490

「マンションの選び方」

11月9日にマンション購入講座を開催します。
この件について問い合わせがかなりあります。その内容は、「何か買わされませんか?」「後日しつっこく営業されませんか?」「どっかのマンション売主さんと組んでるんじゃないの?」など多くが警戒の言葉です。
改めて言いますが、営業的行為は全くありません。
セミナーの終わりにアンケートだけは記入いただこうと考えていますが、別に名前なんて書かなくたって構いませんよ。
セミナーを聞かれた方は、「マンションを購入する際はつぶやき主さんに相談しよう」って必ずなりますから、名簿なんて全く必要ありません。

また、一方で「マンション選びなんて専門家に聞かなくたって大丈夫。自分でしっかり勉強するから」なんて思っている人も、甘いですね。
そんなに簡単にわかるものじゃないっすよ。
すごく勉強されてマンションを購入した人が内覧会同行をつぶやき主にご依頼され、そして管理規約などの検証報告を聞いた際に、必ず「購入前に聞いておくべきだった」と言われます。

多くの方がマンションを購入される際に判断基準として挙げるのが、立地・環境・利便性・学校区・通勤通学所要時間・交通アクセス・構造・設備・仕様・間取り・外観デザイン・内装インテリア・売主・施工会社・管理会社、価格・返済額・管理費・修繕積立金・駐車場費用・機械式or平面駐車場、・・・・・おおよそこんなところでしょう。
これらに長期修繕計画の精度や将来の値上げ計画までつかんでいればかなりの達人です。
でもこれでは全く不十分です。
「マンションは管理を買え」ですよ。
でも残念ながら、管理面に詳しい営業マンなんてどこを探したっていやしません。

今回のセミナーではこれらのうち構造や設備についても専門的に触れますが、それ以外でも建築工期や内覧会~確認会~引き渡しまでの無理のない期間などにも触れます。
しかし、メインは何と言っても入居後のマンションライフのバイブルとも言うべき管理規約や長期修繕計画についてのお話しです。
さらには将来トラブルになりそうな規定などについても専門的にまた、いろんな売主さんの実例をあげてお話しします。

マンションを購入する方は、「玄関ドア一つ施錠すれば外出できて隣人などとの煩わしい人間関係もなく、快適生活が楽しめる」なんて思っているのでしょうが、マンションを購入すれば法律上『当然に』管理組合員になり、管理組合は管理規約や総会の決議に従って運営されなければなりません。
そこには密接な人間関係がどうしても必要になってきます。
管理会社や管理人さんへ任していれば大丈夫なんて思っていたら、役員が回ってきたときに大変ですよ。

マンションを購入するというのは、ただ単に専有部分と言う空間を購入するということだけではなくて、組合員となってそのマンションを購入した人全員と管理組合を構成することとなり、更には法律や管理規約、総会の決議を守らなければいけないという義務も負う事になるんですよ。

そこんとこ、ご存じ~でした?