マンション管理士の独り言・・・512

「AKB48と国会と管理組合」

AKB48のセンターはファンの投票で決まるそうです。
CDを買うごとに投票権が付いてきてそれで投票するそうです。
ですから沢山CDを買う人は沢山の投票権を持っていることになります。
一見すると公平なように見えちゃいますが、要するに沢山CDを購入できるお金持ちは、沢山の投票権をゲットすることとなり、つまりはお金持ち優遇の投票方法と言えます。

これに対して、衆議院や参議院、知事、市長、県会議員などの議員さんを選ぶ選挙の投票権は成人ならば等しく1票です。
年齢や政治に対する関心、知識に関係なく一律1票です。
勿論納税額にも関係ありません。
沢山納税しているお金持ちであっても、つぶやき主のような低所得者であっても1票に変わりありません。
これについては昨年末から参議院選の1票の格差が裁判で争われ、違憲、或いは違憲状態という判断が下っています。
地域毎に1票の重みが違うのは、憲法で定められた基本的人権、法の下の平等に違背するというのが根拠です。
では、マンションでは??

マンションではどうかといいますと、AKB48方式です。
区分所有法では、共用部分の持ち分や敷地持ち分は専有部分に比例していますし、総会時の議決権も専有部分に比例するというのが基本的な考え方です。
標準管理規約では、面積差があまりない場合は、同じく1票で良いとされていますが、面積差が2倍以上あり、同じく1票ならば無効とされるというのが多数説です。
通常大きな住戸は、小さな住戸より高額です。
ですから、大きな住戸の購入者は小さな住戸購入者より議決権割合が大きいということになります。
少し乱暴なようですが、大きな住戸の購入者=お金持ちは、小さな住戸の購入者より大きな議決権を手にすることとなります。
管理費や修繕積立金は専有面積に比例しますので、大きな住戸所有者は、小さな住戸所有者より沢山の管理費などを負担することになります。
大きな負担に見合った議決権を手にするというのは当たり前のように見えます。

でもよくよく考えてみたら、負担割合という観点でみると議員さんを選ぶ際の投票権は納税額と言う負担の大小に関わらず、同じく一票です。
マンションでは負担額や購入額、専有面積割合に応じて議決権が異なります。
これって基本的人権に違背して憲法違反?

個人的には、国会の方式より、AKB48方式の方が好きです。
な~んにも考えてませ~ん。国会よりAKB48の方が良いに決まってるじゃん。

恋するフォ~チュンクッキ~