マンション管理士の独り言・・・147

「おいでませ。山口へ」

最近は山口のマンション管理組合へ行く機会が増えています。そんな山口に関する記事がマンション管理新聞に載っていました。
山口市内の25世帯のマンション管理組合の財産を横領したとして元会計担当理事が逮捕されました。被害額294万円。管理組合の印鑑を使用し郵便局から管理費などを無断で横領したものです。

続いては、管理費滞納や、中傷ビラ貼りを行っていた区分所有者に対して管理組合が区分所有法59条による強制競売を求めていた裁判の詳細が載っています。
この被告は

この被告は
①約5年半で183万円の管理費の滞納
②雑排水管清掃や大規模修繕工事の際に専有部分立ち入りを認めないなどの工事協力拒否
③7年間に及ぶ共用部分への中傷ビラ貼り
④避難通路への大量の私物放置
を行っていました。
管理組合も負けていません。
水道・下水道料金を管理組合が一括支払いをするという方式だったので、5年間被告宅への給水停止を行っていました。
驚くような凄まじいバトルを展開していたようです。

判決は、「被告がこのような行為に及んだのは、管理組合による給水停止も一因で、ビラ等は片づけているし、改善姿勢を見せているので競売請求は認めない」となりました。

実はこの事件のトラブルの発生原因は「有害成分過敏症」を自認している被告の妻がバルコニーで喫煙している近隣居住者へ“ベランダでの喫煙はやめてくれ”と意見したことから始まったのです。
ちょうど今、規約改正や使用細則作成のためにアドバイスを行っている管理組合でも共用部分での喫煙を全面的に禁煙にしようとして議論しています。
エントランスやエレベーター内、廊下や階段部分などについては全面禁煙にすることで役員全員の意見は一致していますが、バルコニーでの禁煙については、意見が真っ二つに割れています。
“煙が入ってとなりへの迷惑になるからダメ”派と“バルコニーくらい認めてあげれば”派とに別れています。
つぶやき主は、“バルコニーくらい認めてあげれば”派でしたが、バルコニーでの喫煙がこんな大事件に発展することがあることを知り、➔➔“となりの迷惑になるからダメ”派になりました。君子でもないのに豹変します。

この禁煙について議論をおこなっているマンション管理組合が山口でした。
なんとしてでも山口に関連付けようとした独り言でした・・・。