マンション管理士の独り言・・・461

「久留米の試み」

つぶやき主が代表を務める北九州マンション管理支援機構では、今年度より福岡県にある各所のシルバー人材センターさんからのご依頼で、「マンション管理員養成講座」「ビルクリーニング養成講座」を開催しています。
先週末までは、戸畑生涯学習センターで「マンション管理員養成講座」を行っていました。次回の「マンション管理員養成講座」は11月に同じく戸畑生涯学習センターで開催されますから、受講対象の方は是非ご参加ください。

そして9月からは久留米で「ビルクリーニング養成講座」が開催されます。
壇上でつぶやき主が延々と話すのを聞いていても退屈でしょうから、消防署員の方からAEDの取り扱いを教えてもらったりと、バリエーション豊かなカリキュラムにしています。

その中に「ごみリサイクル」という講義があり、これは久留米市循環環境課の職員の方からお話しいただきます。
その事前の打ち合わせで何度か循環環境課へ足を運びましたが、その中で、久留米市の“あっぱれ”と思われる取り組みがありましたので、ご紹介します。

久留米のマンションでは北九州で見られるようなゴミ集積所がないのです。
正確にはマンション敷地内には指定されたゴミ出し場所はあるのですが、北九州のような床・壁・天井など周りを全て囲った鉄製のオリのようなゴミ置き場はないのです。

久留米の場合は、ゴミ置き場と指定された場所にゴミ収集日にはゴミは出されているのですが、ゴミが出されていない時は来客用駐車用に早変わりしています。
職員の方の話では、「立地の良いマンションの道路に面した場所を、週に2~3度使うだけのゴミ置き場専用としちゃもったいないでしょ。ゴミがない時は来客用駐車場として有効利用しなきゃ」です。
「でもそれじゃカラスに荒らされちゃうっしょ」という問いかけには、「カラスはゴミ袋の中に餌が見当たらなければゴミ袋を突っついたりしないっすよ。整然と縦に詰めるように並べてゴミ出しすれば被害は防げますよ」です。

福岡市はゴミを夜間回収に行きます。
昼間の太陽がサンサンと当たっている時にゴミ出しすると異臭がしたりしますが、これを防げるのでつぶやき主なんかいい方法と思っていましたが、久留米市の担当者さんに言わせると、「収集人の足元が暗く事故が多いのでいい方法とは思えない」とのことでした。

マンション敷地内の道路に面した一角をゴミ置き場としてオリを造って占有している現在の北九州方式より「ゴミ出しのためだけにあんなにいい場所を使うのは勿体ない、使っていない時は来客用駐車場として有効利用する」という久留米方式がとても工夫されていて魅力的に見えちゃいました。

おそるべし、久留米。