マンション管理士の独り言・・・脱線版

2008年11月5日 水曜日 ☀

10月25日付けマンション管理新聞に、またもや管理会社の不祥事が掲載されています。
長崎の150戸のマンションで住み込み管理員が修繕積立金を着服しました。
被害額はわかっているだけで1000万円ですが、1億8000万円まで被害額が増えそうです。
その手口は、理事長印を偽造するという悪質なものです。

また、11月4日付け朝日新聞の「わが家のミカタ」には高層マンションの将来について展望不良とする記事が掲載されています。
大規模修繕の際の修繕積立金の不足や、高層階住民と低層階住民との合意形成の難しさなどが挙げられています。
そして、国交省のコメント。「超高層は、売主系の管理会社に任せきりになり、過剰な修繕をされる傾向にある」から、今年度から超高層の管理の実態を調査することになるそうです。
さらに管理会社のコメント。「建物も規模も大きすぎるのでいずれ破たんするものも出てくる」「それを売ったのは親会社だからやめろなんて言えない」。
呆れてものも言えません。どこを見て仕事をしているのでしょうか?
管理組合から委託を受けているので管理組合の利益第1に考えなければならないのに、売主(多くの場合、親会社)ばかりを見て仕事をしている実態が見て取れます。
黙っていても定期的に新規の管理委託の仕事を持ってきてくれる、ありがたい売り主ばかりに目がいっています。
皆さんの管理会社はいかがですか?