マンション管理士の独り言・・・1259

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「新築マンションの買い方 トラブルの種が多いマンション」

新春早々つぶやき主の所に、”〇〇マンションはどうでしょうか?””△△マンションは買って後悔しませんか?”なんていうお問い合わせが何件もあっています。

本年は第一交通産業さんを筆頭に新規供給物件が多いので、しつこいようですが新築マンションの買い方についてつぶやきます。

前回前々回は主に駐車場に関するトラブルの種についてつぶやきましたので、今回はそれ以外の設備や決まりごとについてつぶやいちゃいます。

自転車置き場のトラブル。一見トラブルなんて発生しそうにありませんが、そうでもありません。2段ラック式の場合、下に前カゴがついているママチャリを停められると、上に置いた自転車が引っ張り出せません。力のある男性が紳士的に上段に置くのですが、カゴ付きのママチャリのせいで引っ張り出せないことがあります。

更にここは自分の場所とばかりに停めていないときもチェーン鍵をラックにロックし他の自転車が停められないようにするアンポンタンも出てきます。しっかりした運用細則が必要です。

自転車の盗難も発生します、2ロックが必須です。カーボンフレームなど高級自転車は、室内保管が原則なので、自転車を部屋に持ち込むためにエレベーターを利用し、この利用法がトラブルになったりします。

リヴィエールマンションさんは自宅玄関前ホールを広く取っていて、ここに自転車を置くことを認めています。

あまり、堅苦しいことを言わずに臨機応変に対応する頭の柔らかさが組合員に求められます。

チャイルドルームはトラブルの温床です。チャイルドと言いながら小学校高学年児童が我が物顔で占領しだします。それでもマンション住民のお子さんならばまだ許せますが、住民のお子さんの友達が頻繁に出入りするようになります。

大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんが遊びだすので本来のチャイルドは寄り付かなくなります。そしてお兄ちゃんお姉ちゃんは、チャイルドルームコンセントから携帯やゲーム機の充電を行います。

大した費用ではないのでしょうが、組合員からすると腹が立ちます。

これでは困ると小学校へ苦情申立したこともありますが、ヤンワリと”管理組合で処理されてください”でした。

しっかりした使用細則が必要です。しかし後々、管理組合で作成するのは大変なエネルギーが必要です。

出来れば分譲当初からしっかりした使用細則が作成されていることが望ましいっていうのが本音です。

ルーフバルコニーも困りものです。売主さんは特殊住戸ということで、高く売れていいのでしょうが、バルコニーと違いルーフバルコニーは1部の住戸にしか付いていません。

そして専用仕様部分ですが共用部分です。大規模修繕工事時には管理組合費用で防水補修などを行わなくてはなりません。とても月額1000円程度の使用料を徴収していても追いつきません。

また、上層階のFIX窓も困りものです。内側から掃除できる軸回転式窓ならばいいのですが、回転できない、ハメ殺し窓では外から掃除するしかありません。ゴンドラ、ロープブランコ作業です。

FIX窓は全住戸についていればいいのですが、一部の角住戸にしか付いていない場合がほとんどです。

この費用を誰が負担するのかで揉めちゃいます。少なくとも当初予算に年2回くらいの清掃費用を計上していなければ、総会時に大揉めに揉めちゃいます。

新春早々、夢のないつぶやきばかりで恐縮ですが、ご参考に