マンション管理士の独り言・・・1324

マンション管理士の独り言・・・1324

「これは仕方がない」

5日夜の台風は凄まじい風が吹き荒れました。この日、理事会が予定されていました。

無事に開催されるのかな、と半信半疑で集会室まで行きましたが、既に役員さんは数名集まっていました。しかし肝心の理事長さんが来ていません。

しばらくしてつぶやき主の携帯に、理事長さんからの電話です。

「停電などに備えるため社で待機しなければなりません。残念ですが今日は出席できません。日程調整して後日改めて開催しますので、皆さんにはそのようにお伝えください」ってことです。

理事会の招集者は理事長なので、その理事長が出席出来ないということならば、いくら他の理事が全員揃っていようが理事会は「有効に開催」とはなりません。

この理事長さんは、九電関係にお勤めで、台風による停電とか不慮の事故に備えて待機していなければならないお立場です。やむを得ないご事情です。

後日延期となりました。

以前、臨時総会を開催し、当日になって理事長がいつまで待っても来ない、ということがありました。電話にも出てくれません。

出席者は定足数に足りているのですが、理事長が来ないのであれば総会は成立しません。

仕方なく、散会した経験があります。

後日その理事長さんに来なかった訳を聞くと、「嫌気がさした」って言われて唖然としたことがあります。しかし今回のケースは「これは仕方ない」です。

7日は海を渡っての管理組合さんで消防署の立会検査が実施の予定されていました。

当日、約束の時間15分ほど前には到着し、消防署職員さんが来られるのを待っていました。

その時、割と近いところで、消防車のサイレンの音が響きます。1台や2台ではないようなけたたましいサイレン音です。嫌な感じが頭をよぎりました。

定刻になっても職員さんは現れません。10分ほど経って消防署に連絡してみると、「緊急の出動があって、職員は全員そちらに出払っています。立会検査を予定していたようですが、そのような事情なので後日に延期となります。日程はまたご連絡します。」です。

「これも仕方ない」です。

夜のニュースで、事務所が倒壊し、駐車中の車両の上に壁・屋根が落下し1人が亡くなり、2人が重傷のようです。お悔やみ申し上げます。

かつて「マンション管理員研修」をシルバー人材センターから依頼されて開催していました。

この折、消防署職員さんにAEDの操作などの講習を行ってもらっていました。

管理員さんに緊急の場合に備えての知識を得ていただこうという考えからです。

消防署職員さんに講師の派遣依頼をお願いすると快く受けてくれるのですが、その折決まって「ただし緊急の出動があった時はそちらを優先します。」と念を押されていました。

実際に緊急の出動があって、約束が延期されたのは今回が初めてでした。

人命や社会インフラ保全のためのお仕事優先してください。