マンション管理士の独り言・・・1330

マンション管理士の独り言・・・1330

「蜂」

刺されると痛い蜂さんです。このところ蜂さんに悩まされています。

蜂の巣をアッチコッチに作るのです。

マンション敷地の庭園ゾーンや駐車場や遊具施設付近ならば管理組合で駆除できますが、蜂さんはバルコニー内に巣をつくるのです。

スズメバチの場合もありますが足長バチの場合が多いです。足長バチでも刺されたら飛び上がるほど痛いです。

一旦巣が出来てしまうと厄介です。誰が駆除するのかってことが問題になります。

多くの場合、バルコニーの避難梯子の中に作ります。

ほんのちょっとの隙間があるのでそこから蜂が出入りします。

雨風をしのげ、滅多に開けることもないし天敵からも安全なのできっと快適な住まいなのでしょう。

「バルコニー内に蜂が飛び回っている。何とかしてくれ」なんていう苦情が寄せられます。

“はいわかりました。管理組合で駆除します”とはなかなかなりません。

蜂の巣が出来たことに管理組合は何の責任もありません。

勿論そのバルコニー使用者にも何の責任もありませんが、使用細則には「通常の管理に要する費用は専用使用権者が負担する」ってなっています。

つぶやき主は、蜂の巣の駆除はそのバルコニー専用使用権者が行うべきだと考えています。

しかし、ことはそう簡単ではありません。「蜂に刺されたらどうするのか?」「高齢の女性が一人で住んでいるのに、駆除なんてできない」「スズメバチだぞ。刺されたら場合によれば命を落とすんだぞ。無責任なこと言うな」です。

業者に依頼すると通常は2~3万円。スズメバチなどで蜂の巣が大きくなると、10万円以上かかってしまいます。

この費用をだれが負担するのかですが、これは各管理組合によって異なります。

極端な例では、役員さんで駆除する、なんてところもありますが、これはやめた方がいいです。刺されても管理組合では責任取れません。

そして、多くの場合管理人さんや、フロントマン、さらにはつぶやき主まで動員されます。トリガー(引き金)方式で液が遠くまで飛ばせるジェット噴霧器みたいなのが主流です。

先週2回駆除にいきました。サンダーバードかゴーストバスターズのようです。

2回とも避難梯子の中に巣づくりしていました。

蜂さんは何も悪いことしていません。つぶやき主も蜂さんには何の恨みもありませんが、ジェット噴射で大量の蜂さんを殺してしまいました。猪木さんに続いて蜂さんにも合掌です。

火事の際に避難梯子から逃げようとしてハッチを開けたら蜂が巣を作っていて、下階へ降りられないってことにも成りかねません。注意が必要です。