マンション管理士の独り言・・・352

「しつこい人」

刺激的な表題ですが、“しつこい人”はつぶやき主のことです。
どうしても我慢ならないのが、分譲駐車場です。
日本全国広しと言えども、唯一この分譲駐車場をやっているのは北九州だけです。
しかし、最高裁判断で、「この分譲駐車場という販売方法も予め重要事項説明書や管理規約に分譲駐車場があるということが明記されていて、購入者もそれを分かって購入しているのだから、この販売方法も有効だ」と判断されちゃいましたからどうしようもないのですが・・・。と普通の人ならなるのでしょうが、何て言ったってつぶやき主は“しつこい人”です。
しかも北九州マンション管理支援機構代表と言う、“アイテム”を持っています。
「しつこい人にアイテム」状態です。

以前にも何とかこの分譲駐車場を止めさせようと市の住宅政策課へ陳情し、北九州住宅懇話会へ議題として出してもらったりしましたが、ラチがあきません。
そこで今回は矛先を変えて北九州市住宅供給公社へ談判を行いました。

昨年公社さんが土地売主として関与したネクスタージュ高見七条弐番館や現在門司で分譲中のベイトリア門司マリーズなどのマンションでは分譲駐車場は行われていません。
しかし、公社さんのプロジェクトに参加している業者さんでも、公社さんの関与が外れたマンションや自社単独マンションでは大っぴらに分譲駐車場を行っています。
そのような“かつて分譲駐車場を行ったことがあるような業者さん”や、“現在自社物件で分譲駐車場を行っている業者さん”や“今後も行う予定がある業者さん”は、公社さんが関与するマンションプロジェクトへ参加させるな!と談判してきました。

公社さんのプロジェクトはコンペ方式ですから、参加するには参加基準があります。
この参加基準に“分譲駐車場を今後行わないこと”を入れてもらおうと考えたのです。
公社さんは「自分のところが関与したプロジェクトが早期に完売できればそれで良し」、でいいわけがありません。
公社さんには半ば公の立場として、北九州市民が安心して住める環境作りや将来トラブルになりそうなものを排除すべき責任があります。またそれができるのも公社さんです。
公社さんのプロジェクトに参加できないとなれば、ひょっとしたら「分譲駐車場を止めるべ」となってくれないかな、ととっても期待しています。

不幸にして公社の担当者さんは、分譲駐車場問題について詳しくわかりませんということでしたが、勉強します、とも言ってくれました。期待しています。
今後も公社さんへは何度も足を運ぶつもりです。

でも本当は公社さんにこんな依頼をするより、購入者がもっと賢くなって、分譲駐車場があるマンションなんて買わない、となれば業者さんも「マンションが売れないなら止めるべ」となるのですが・・・。
もっと勉強して賢い消費者になって欲しいものです。

しつこい人に言われちゃおしまいっすよ。