マンション管理士の独り言・・・477

「環境調査」

新築マンションが竣工すると多くの売主さんでは環境調査が実施されます。
例えば階下への遮音性能がLL45、LH50で設計されていれば(これはなかやしきさんの基準)、実際に出来上がった建物でまだ誰も住んでいない状況のもとでランダムに抽出した住戸で、騒音発生器を用い騒音を発生させ、当初予定通りの遮音性能が確保されているかどうかを確認するためのものです。
ちょっと小さめのタイヤみたいなものでドンドンと床を叩き、その下の住戸で騒音測定器を使って実際の騒音を測ります。

もうすぐベイトリア門司マリーズで内覧会が開催されますが、つぶやき主に内覧会同行を頼んでいない方は担当者にこの「環境調査」結果を聞いて下さい。
自分が購入した住戸とは違ったタイプで調査されている場合がほとんどだと思いますが、充分参考になります。
その場で答えられるのは現場監督さんくらいでしょうが、調べて後日教えてもらってもいいですよ。

それでも遮音性能が気になるかたは、システム床かどうかを聞きましょう。
壁と床とをほんの何センチか離して施工していて、その隙間は幅木で処理します。
床と壁とを離すことで固体伝播音を防いでいるのです。
おそらくそうなっていると思います。

更にスラブ厚についても聞きたいところです。
ベイトリア門司マリーズでは在来スラブ200mmなので、LL45・LH50仕様となっているはずです。
タイプによってスラブ厚が違っていても200mmは下回らないはずです。

しかし、階下への音は床の仕組み、スラブ厚もそうですが、柱間のスパンにも関係してきますので、ご用心ご用心です。
南面ワイドスパンは確かに南面が大きく解放されて明るいのでしょうが、階下への遮音効果にはマイナスですよ。

余計なお世話ながらもう一つ。ワイドバルコニーなんて言って奥行3mくらいありますが、床シートの下には防水加工が施されていないはずです。
確認しましょうね。
どこのマンションでもそうなので、別に仕様が悪いわけじゃありませんが、水を流してデッキブラシでゴシゴシなんてやっちゃダメですよ。漏水の原因になっちゃいますよ。
営業マンは「広いバルコニーで小さなお子様に夏は子供用プールで遊ばせられますよ」と、これは出来ますが遊ばせた後の水をジャーと流しちゃダメですよ。
それと、広いバルコニーでバーベキューも出来ませんよ。

管理規約・使用細則をよく読んでくださいね。
読まない、理解できない、で入居されたら周りが大迷惑ですよ。
共同生活ということを忘れずに。