マンション管理士の独り言・・・618

「管理組合活動に必要な設備」

管理組合活動を円滑に行うには、2つの設備が必要です。
1つは集会室です。
集会室がないと皆で集まる場所を確保するために、近くの市民センターや老人いこいの家を借りたりしなきゃなんないので、とても手間ひまかかりますし、希望の日時が確保できない場合の方が多いです。
理事長の部屋で開催するというのが通例になっている管理組合では、“部屋に入って来られるのが嫌だから理事長には絶対ならない!”って声をお聞きすることもあります。

最近は集会室を作らずに広々としたエントランスを作り、そこを集会室代わりに使用するというマンションが増えてきました。
理事会や総会はそこに机を並べて開催しますが、吹き抜けになっていたり、空調が整っていなかったり、何より机がないので出席者は膝の上に議案書を落とさないように乗っけて会議に参加します。
寒い時期の理事会・総会では震えながら議論することになるので、早めに切り上げてしまおうとなってしまい、中身のある議論にならない場合が多いです。

売る側からすれば“集会室何て売れないものは作らずに、その分1部屋作って売れば利益になるからいいじゃん”いわゆるレンタブル比が上がります。
広々としたエントランスはオシャレでそのマンションのイメージアップにつながるし、パンフレットでの見栄えもいいので、そのように作っちゃいます。
集会室に兼用できる広々エントランスならば、それなりの広さを確保し、空調も完備して長時間の会議にも耐えられるような作りとしてほしいものです。

もう一つは管理組合ポストです。
昨年初めにつぶやき主の提言などで北九州でも初めてマンション実態調査が行われましたが、管理組合ポストがないために「宛て先不明」で返ってきたものが沢山あります。
まさか「理事長宛て」って書いても郵便配達の人が理事長を突き止めて配達してくれるなんてありませんから、宛先は「管理組合ポスト」って成らざるを得ません。
最近分譲されたマンションでは流石に「管理組合ポスト」がないってとこは見かけませんが、古いマンションでは結構見かけるので、そんなにお金がかかるものでもないし、「管理組合ポスト」は是非設置してほしいものです。

北九州市建築局住宅計画課では分譲マンションへの行政サービスを今以上に手厚くしようと考えています。
行政と管理組合を結ぶツールが「管理組合ポスト」です。

鬼太郎に相談する時も妖怪ポストに投函するっしょ。それと、お・ん・な・じ。