マンション管理士の独り言・・・624

「そ~っと、そ~っと」

先週金曜日は大規模修繕工事に見積もり参加する業者さんからの見積もり提出日でした。
見積もり要領書を渡して現地説明を実施する時と同様に、見積もり提出を受けるときも、業者さん同士が鉢合わせしないようにそれぞれ時間を違えてご持参いただきます。
現地説明でも見積もり提出でも業者さんに一堂に会してもらって済ませた方が1回で済みますし、つぶやき主も楽チンなのですが、談合防止です。
業者さん同士が鉢合わせしちゃうと、「お宅も参加してるの?前回はお宅に譲ってあげたから今回はうちに取らせてよ」って談合しちゃったらいけませんので、面倒くさいのですが、それぞれ別の時間で設定します。

そして明日は、管理会社さんからの見積もり提出日です。
朝から夜まで事務所に張り付いて見積もり提出を受けます。
管理会社さんが競合する場合は、大規模修繕のように“譲ったり、譲ってもらったり”はあんまりありませんが、やはり注意の上にも注意です。
予定表を書き込むホワイトボードにも、どの業者さんが何時に来社、なんていうのは記載しません。
どこが見積もりに参加しているのかがわかんないように、「そ~っと、そ~っと」です。

見積もり提出を受けるときには、担当者は少しでも他社の情報を得ようとあの手この手でいろいろ聞いてきますが、最終的には「見積書は封をしたまま開封せずに理事会へ持参します。役員が揃った前で一斉に開封しますので、他社の見積もり金額何てわかりませんよ」の一言でオシマイです。
理事会でも“一斉開封した”という証拠としてまだ開封していない状態で写真に収めるほど徹底しています。
その後事務所へ持ち帰り比較表の作成ですが、極力主観を交えずに淡々と数字を並べていきます。最後になってやっと、ほんの少しだけコメントを入れます。
特に大規模修繕工事の場合、見積もりでは安い金額を提出して実際の工事で多額の追加料金を請求する業者もいて、後々管理組合さんとトラブルになるケースもありますから、ただ単に金額だけで勧めるようなアドバイスは行いません。
その辺の情報は沢山持っていますし、最近は情報の方から飛び込んできます。
マンションの専門家というより、沢山の情報を持っている、情報が集まってくるという方が実態に近いかもしれません。

2月14日(土)はモノレール旦歌駅前の商工貿易会館で開催される大英産業さん、福岡ひびき信用金庫さん主催の不動産フェア―でマンション相談ブースに貼り付いています。
11時からは30分ばかり講演も行います。
風邪も良くなってバリトンの声も復活しています。

つぶやき主に会いに来られませんか?金麦はいりませんよ。

現在バトル中の不動産会社さんの関係者は来ないでね。