マンション管理士の独り言・・・67

集合住宅管理新聞「アメニティ」からご紹介します。
「新任理事の方へ」
3月から5月くらいが総会の最も多い時期で、つまりは新任の理事があちこちの管理組合で誕生していることとなります。
特に初めて理事を経験されるかたにとっては、思い責任を担わなければならないという緊張の1年のスタートです。
管理組合の主な仕事は、マンションの維持管理を行うことで、その施策などを決定するのが最高意思決定機関の総会であり、そこで決められたことを執行するのが理事会となります。

また、管理組合運営のモノサシとして管理規約が存在します。
まず、理事になった以上は、管理規約に目を通すことから始めましょう。
理事会は様々な問題が生じたときに、それを規約に照らし合わせて、合理性の判断をしなければなりません。
したがって規約にある程度、精通しておくことは理事として最低限の義務といえます。
上述が、現行の管理規約を遵守するという視点のものとすれば、反対に、規約と生活とがあまりに乖離している場合は、規約を変えるという視点も必要な場合があります。
現行規約ではペット飼育禁止なのに多くの組合員がペットを飼育している事実がある場合などがそうです。
また、生活の仕方を一定の基準に定めたいときもあるかも知れません。
例えば、「ピアノは○時~○時までとする」「床フロアーの張り替えの時は、LL○○以上のものにする」などがそうです。
これらの取り決めを改正したり、新設したりする場合、ただの内規扱いとするのでなく、規約化することも大切です。
つまり4分の3以上の賛成を得て規約改正をすることです。
そのための努力を惜しまないようにすることが、結局は高い居住性のあるマンションになることにつながります。
新任の理事の方、ガンバッテ下さい。
何か困ったことや、ヒントが必要なときは「エースマンションコンサルタント」へ。