「収支状態」
あなたが女性でこれから結婚しようと考えていれば、その相手方の給料は要チェックしなきゃです。
あなたのお嬢さんが結婚しようとすれば、フィアンセの稼ぎは気になるところです。
給料の多い方がいいに決まっています。
給料はそこそこあるが、借金が沢山ありその返済がかなりの額にのぼれば、躊躇しちゃいます。収入が多くて支出の少ないのが理想です。
マンション購入だって同じです。
これから永く住むことになるマンションの収支状態は気にしなきゃ、です。
まずは、管理規約で駐車場使用料やルーフバルコニー、専用庭使用料が管理費に充当されるのか、修繕積立金へ充当なのか、を確認です。
国交省は、これら使用料は毎月一定額が納入されるが、それに見合った分だけ消費されていく管理費ではなくて、毎月キチンと積み立てられていく修繕積立金へ充当することを勧めています。
管理規約で納入先を確認です。
しかし管理規約では駐車場使用料などの充当先が修繕積立金と記載していながら、ヘッチャラで全額を管理費に充当している売主さんも沢山ありますので、実際にはどうなのかを確認することが必要です。
駐車場収入の８０％を管理費に、２０％を修繕積立金へ、としている場合もあります。
続いては収支状況の確認です。
購入を検討しているマンションが新築ならば初年度の予算書が管理規約集に添付されています。
添付していない売主さんもあります。こんな大事なことを公開しない姿勢には呆れますが、目くじら立てずに予算案をもらいましょう。
中古マンションの場合には、直近の総会資料に決算が添付されていますから、それで確認できます。
駐車場収入は管理費へ充当しているけれども、毎年かなりの額が、使われずに余剰金となっていて、総会の決議で修繕積立金へ繰り入れてるって健全な収支状況の場合もあります。
分譲駐車場のあるマンションでは、駐車場収入が微々たるものです。残念でした。
そんなマンション買う方が悪い。（ちょっと言い過ぎかも）でも、売る方は絶対悪い。
予算書や決算書では、毎月かかるエレベーターメンテナンス費用や宅配ロッカーのリース料なども確認しましょう。フルメンテナンスかPOGかでメンテ費用は大きく異なります。
宅配ロッカーは、それが共用部分となっているならば買取方式で月々のリース料は発生しませんが、リースならばリース代が毎月必要となります。
なんだ、宅配ロッカー完備ってパンフレットに書いているけど、要するに借り物で区分所有者がリース代金を毎月負担してるんじゃン。
防犯カメラだって同じです。
ほとんど全てのマンションで５年リースですので、リース代金は区分所有者負担です。
こんなのは、販売代金に入っておらず、区分所有者全員で構成する管理組合の管理費から支出されます。
マンション購入に際しては、管理組合の収支状態を確認しなきゃです。
金持ちケンカせず。貧すれば鈍する。マンションも同じですよ。