マンション管理士の独り言・・・951

マンション管理士の独り言・・・951

「細かいことだけど・・・」

海を渡ってもう8年近くお世話している管理組合さんです。
自主管理なので、つぶやき主は顧問と言う形でお世話しているものの、半ば管理会社の様な存在で、何かあればつぶやき主に持ち込まれます。
「管理会社に依頼するより、管理士さんに依頼するほうが安くてキチンとしてる」って、しっかりしている管理組合さんです。
平成4年新築なので、築後26年です。これだけの年数が経てば、いろんな不具合が生じます。

先日は、2つあるオートロックのうちの1つの鍵の差込口(シリンダー)部分が壊れ、鍵が差し込めなくなってしまいました。
早速理事長さんからつぶやき主に電話があり、“つぶやき主さん、何とかしてよ”です。
オートロックメーカーのアイホンへ問い合わせると、“シリンダー部分はGOALとか美和ロックとかの鍵メーカーの範疇になるのでそちらへお問い合わせください”とのことです。鍵メーカーへ問い合わせ、実際に補修工事にあたる工事店まで行き着きました。
現地で立会い状況を確認し、補修工事を行ってもらいました。
この間、「鍵シリンダーが不良でご迷惑をお掛けします。早急に補修の手配をしていますので、しばらくの間ご容赦願います」と掲示物でお知らせです。

工事も無事完了し、やれやれと一安心したのも束の間。鍵の差込口が以前とは違っていて使いにくいって苦情が入りました。
今までは鍵の差し込み口が斜めになっていました。そこに鍵を差し込み反時計回りに回転させオートロック解除となっていました。その鍵差込口が地面と平行になっているのです。一般的には、そのように水平器まで使用して平行に設置しますが、このマンションでは新築当初から斜めに設置していたようで、今までと違うので使いにくいってことのようです。
そこまでは気が付かず、また指示もしていないので一般的な平行設置としたようです。

設置した業者さんには落ち度がありませんから、設定を変更するとなるとまた費用が発生します。理事会では、「つぶやき主さん、苦情を持ってきた人に事情を説明して何とか理解してもらってよ」です。こんなことまで、僕の仕事?ですが、電話を入れご理解を得ました。
いろんな方がお住まいで、いろんな考えをお持ちですから、スムーズに事が運ばないのがマンションです。

今晩も門司で理事会です。明日は小倉北区で理事会です。毎週土日はどっかの理事会に出席しています。
今晩のは長期修繕計画の見直しですが、当初売主さんが提示した長期修繕計画の値上げ案と比較していきなり3倍の積立金の値上げを提案しています。
当初の長期修繕計画があまりに甘く,杜撰なのでこう成らざるを得ません。

11月の説明会を実施し、その後来年の通常総会で修繕積立金3倍値上げ案の承認を得ることになりますが、紛糾必至です。
こんな大アマの杜撰な長期修繕計画を提示した売主さんや管理会社さんが責任問われそう。