マンション管理士の独り言…445

「買ってはいけないマンション」

消費税値上げ前の駆け込み需要を期待してなのか、最近はあっちにもこっちにも分譲マンションが建っています。
「こんなに建てて大丈夫だろうか、売れるんだろうか?」なんて心配していましたが、売れ行きも好調のようです。
竣工前完売という景気のいい話をあちこちで聞きます。

売れるというのはいいことで、北九州の経済にもいい影響がありますし、購入コンサルタントのご依頼もあったりしますので、つぶやき主もちょっぴりですが、その恩恵に預かれます。
事実、はやばやと門司マリーズやアーティックスシリーズ、ザハウスシリーズなんかからも内覧会同行のご依頼もあっています。

そんな中、「このマンションは買っちゃだめだよ」というマンションも売れています。
つぶやき主があまりおススメしないという理由を知っていて購入するのはウェルカムですが、何も知らずに購入して入居後「こんなこととは知らなかった。知っていれば購入しなかった」と思っちゃうんだろうな、と心配しています。

「じゃ、どのマンションを買っちゃいけないんだ」といわれてもお答えしません。
そんなのつぶやいたら、名指しされた売主さんから、『営業妨害』と言って怒られちゃいます。
買う買わないはその人が判断することです。つぶやき主ができることはそのマンションの客観的な資料を示すことだけです。
そしてその客観的資料が、他と比べて、どこが異なるのか、どこが劣るのかということについてもお話できます。
つぶやき主だって知らないことは沢山あります。
またその知らないことを知っている素人さんがいたりしますから驚きます。

ですから、マンションを購入しようと思う人は、多くの人の意見を聞きましょう。
つぶやき主に聞けばお金がかかりますから、かからない人に聞けばいいんです。
誰に聞くかっていえば、1番いいのは買おうと思っている売主さんのマンションをすでに購入して住んでいる人です。
その人には、居住性の他クレームについての対応やアフターサービスについて聞きます、
続いては、買おうと思っているマンションの管理委託を受けている管理会社のマンションに住んでいる人です。
その人には管理会社や管理員さんの対応、理事会の開催具合などを聞きましょう。

昔は職場の同僚なんかにマンションを購入するなんていうことは、妬まれたりするので言わないで、ある日突然マンション購入していた、なんていう人が多かったのですが、今はそんなの流行りません。
どんどん同僚や先輩に聞きましょう。

ネットでもいろんな情報が飛び交っていますが、真偽のほどを判断するのは少し難しいかもしれません。信頼できる同僚や先輩にどしどし聞きましょう。
そうすれば「買っちゃいけない」マンションを掴んじゃう確率は低くなります。

気安く聞けるような人はあまりいない、お金がかかるからつぶやき主にも聞きたくないという我が儘なかたは、・・・。
長期修繕計画の精度で判断するのが一番いいのかな・・・。
いろんなところの長期修繕計画をもらって、黙ってジッと見比べてください。
売りっぱなしの売主なのか、住んでから以降のことまで責任を持った売主なのかが見えてきちゃうから不思議です。