マンション管理士の独り言・・・1011

マンション管理士の独り言・・・1011

「管理人さんはやってくれませんよ」

先日開催された理事会で、キッズルームの使い方が悪く、目に余るものがあるとのご意見が出されました。
“マンション居住者以外のお子さんが来て勝手に使用している”“ゲーム機をキッズルームのコンセントで充電している”“土足厳禁なのに土足で、その上スケートボードやっていた”“小学校高学年のお兄ちゃんが遊んでいると小さな子供は遊びつらい”などです。
管理会社フロントマンは頭を抱えていました。
マンション居住者のお子さんなのかどうか、聞くわけにもいかず調べるのも難しい。キッズルームの年齢制限もあるわけではありませんので・・・、と消え入るような声です。
「仕方ないですね。管理人さんによく観察してもらって、目に余るものは注意してもらうことを期待しましょう。」という意見でまとまりかけました。

そこで、つぶやき主の表題の発言です。「管理人さんはやってくれませんよ」
続けて、「確かに以前は、悪いことしたり危ないことをするお子さんに、管理人さんが注意する場面を見かけていました。注意されたお子さんの親御さんも、“よく叱ってくれました。有難うございました”という反応でした。悪いことしたら叱ってくれる管理人さんが“いい管理人さん”でした。
しかし、最近はそうはいきません。
悪いことや危ないことをしたお子さんを叱ったり、注意したりすると、叱られたお子さんの親御さんから、“うちの子が泣きながら帰ってきた。何も悪いことをしていないといってる。余計なことをしないで”と逆キレされる例が増えています。
それでも怒りが収まらないのか、挙句には管理会社へクレームとして連絡し、後でフロントマンやその上司が謝罪に伺う、なんてことが起こります。
管理会社へ直接クレームされ、辞めていった管理人さんを複数人知っています。」です。

親御さんの皆が子供を叱ってくれることにアレルギーを持っているわけではありませんが、管理会社からするとどうしても管理人さんに対し“叱るなど余計なことはしないで下さい。変な波風立てないで”と指導することになっちゃいます。
一部の管理会社さんの話ではありません。どこの管理会社さんも同じような傾向にあります。
子供さんに対する注意のほか、業者のチラシ投函に関してもあまり注意をする管理人さんも見かけなくなってきました。
これも余計なトラブル回避です。
以前のように、お目付け役、監視員みたいな管理人さんに対するイメージ・認識を改める時期に来ています。

また、昨今の人手不足、あるいは建築業に人材が流れて行っている影響か、管理人さんの成り手が不足しています。

それにしても一時期流行ったキッズルームは、その使用方法やルール作りが難しく、トラブルが発生しがちです。
それを見越してか、最近は使用する年齢を上げたスタディルームが多く作られるようになりました。

今月末から、ザサンパークシティ黒崎の内覧会が始まります。
福屋さん、しっかりした施工になっていることを期待していますよ。