マンション管理士の独り言・・・1148
「マンション購入相談」
つぶやき主は、内覧会同行を行っています。
販売センター長時代は購入者をご案内するほうでしたが、マンション管理士になってからは購入者に同行し施工精度を調査します。案内する方、案内される方を含めて1000件以上の住戸内覧を行っています。
つぶやき主の内覧会同行では、サービスの一環として管理規約や使用細則、長期修繕計画など重要書類の検証を行っています。
管理規約などについて事前に目を通し、レポート10枚程度にまとめ、2時間くらいかけてご説明しています。
「分譲マンションを買う」とはどういうことか?から始まり、得られる権利と負わなければならない義務は?専有部分と共用部分の区分は?管理規約の意味は?などマンションライフの初歩からかみ砕いてご説明します。
そして説明を聞かれた後には皆さん異口同音に“マンションを購入する前に聞きたかった”という言葉を口にします。
購入された物件をけなしているわけではありませんので、購入を後悔しているのではなく、管理規約の重要性などをしっかり分かって購入するべきだった、という意味です。
希望の住戸を申し込みして管理規約などの重要書類を“事前によく読んでいてくださいね”って感じで手渡され、1週間後くらいに契約締結です。
事前に読んでねって言われても、目を通すくらいは出来るのでしょうが、内容を理解できるわけがありません。
営業マンだって説明できません。字面をなぞらえることくらいは出来るのでしょうが、そこに書いている本当の意味を理解できるのは、おそらく北九州ではつぶやき主だけです。
何故つぶやき主だけなのかというと、もう10年以上多くの売主さんの沢山の規約を検証しているからです。
多くの管理規約を検証していなければ、その管理規約が国交省がモデルとして発表している標準管理規約とどう違うのか?何故標準管理規約と異なる内容になっているのか?が理解できません。
標準管理規約だって5年に一度くらいのペースで見直しがあります。新版に準じているのか、或いは旧版に準じているのか?などの理解も必要です。
営業マンでは自社の販売物件の管理規約は説明できても、他の売主さんの管理規約とどこがどう異なっているのか?異なる個所については、なぜこのような扱いになっているのか?など説明できません。
同じ売主さんの管理規約(案)だって、数年前のとは異なる内容になっているものも少なくありません。以前はこのような扱いでしたが、本物件からはそれとは異なる扱いになっていることも理解していなければなりません。
このようにいろんな売主さんの、ずっと前からの管理規約を検証していなければ購入しようとしているマンションの管理規約を読みこなすことは不可能です。
今まで重要書類検証は内覧会同行とセットでしたが、「マンション購入相談」として契約締結前に管理規約などの検証を行おうと考えています。
税込9,900円では、どんなかな?“目からウロコ”の代金としては高くないっしょ。