マンション管理士の独り言・・・407

「内覧会心構え」

明日明後日と「リビオ桃園パークフィールズ」で5件の内覧会に同行します。
この2日間は昼飯も抜きでほとんど入りびたり状態になります。
本当はそれ以外にも4件の同行申し込みがありましたが、1件あたり2時間半~3時間かけてみっちり検査しますので、とても手が回りません。
仕方なくお断りしました。
“フツ~2日間で75件の内覧会はしないよな。大事なお客様を断らなきゃならなくなったじゃん。ど~してくれる”と売主さんにぼやきたくなっちゃいます。

内覧会をご依頼していない方でもつぶやき主を見かけたらお気軽に声を掛けてください。時間があれば、いろんなアドバイスをしちゃいますよ。
当日は、売主さんや施工建設会社、ダックスさん、日鉄コミュニティさんへもいろいろお聞きしなきゃならないことがありますが、多分ちょっとしたバトルになるのかな・・・。

折角つぶやき主に内覧会同行をご依頼いただいたのにお断りしたお客様へお詫びの印に、内覧会での心構えを少しお話します。

まず、パンフレットとモデルルームと実際に出来上がった住戸との仕様や設備の変更があったかどうかの確認です。
特に本件は当初予定より地盤が1m以上低くなっているところがありますので、その確認は必要です。
今まで経験した例では、サッシュの高さが低くなっていた、梁が低くなっていた、柱型が部屋内に大きく出てきた、玄関ポーチのタイル貼りをやめた、なんてこともあっています。

クロスの汚れや隙間は遠慮なく指摘しましょう。
クロス手直しには職人さんが入りますので、どうせ入って手直しするなら1か所でも10か所でもそんなに労力は変わりません。
施工会社や職人さんが何より困るのは、1度手直しに入った後に、「実はここも隙間があるんだけど、言い出しにくくって」なんて場合で、手直しが終わった後に再度また手直しに入らなきゃならなくなり、2度手間になることです。
「そんなことなら1度に言ってよ」ってなっちゃいます。
また、手直しは悪い箇所だけを補修するパッチワークみたいなものはダメです。
上手な職人さんが手直しすればパッチワークとは思えないほど綺麗に仕上がりますが、月日の経過とともにその箇所がほこりをかぶって黒くなってきますし、収縮によってクッキリと手直し部分が浮き出てきちゃいます。
必ずクロス1枚を張り替えるように指示してください。

床フロアーについてもキズや貼り方については勿論ですが、隅から隅まで体重をかけて踏んでみましょう。
その場で軽く駆け足する感じです。
そしてパリッとかメリッという箇所があったら、床鳴りの可能性があります。
キチンと施工できているかどうかの確認を依頼しましょう。

また、サッシュのビスが斜めに入っていたり、無理にねじ込んだので頭がつぶれていたり、悪い施工になるとビスがなかったりすることもあります。
キチンと確認して指摘しましょう。

そして最後に確認会もできれば実施することをお勧めします。
「手直し箇所が少しだから、任せるよ」でも結構ですが、手直しに来た職人さんが別のところをキズつけるなんて事はしょっちゅうあります。
その確認会につぶやき主を呼んでいただければ更に確実!なんてちゃっかり宣伝しちゃいます。

購入者の皆さんは、パンフレットやモデルルームなどで購入したお部屋の間取り・仕様だけを見てうっとりしていたのでしょうが、明日はエントランスはじめ各階のエレベーターホールや玄関廻りの仕上げを目にすることとなります。
皆さんの期待を裏切らない仕様になっていることを願います。