マンション管理士の独り言・・・426

「今回は宣伝です。・・・内覧会同行」

新築マンションを購入される方ははまだ工事途中で、竣工する前に購入する場合がほとんどです。
パンフレットやモデルルームを見て購入します。
そして建物が出来上がってから、購入した住戸のお披露目会、というか内覧会が実施されます。
内覧会時に住戸の施工精度を検査し、悪い箇所は指摘し、その後2週間後くらいに確認会。そして引き渡しへと進みます。

内覧会時に悪い箇所は指摘しないとその後に発見された不具合について売主さんは手直しをしてくれないなんて言う人もいますが、そうでもありません。
実際に住んでみないとわからない不具合箇所は存在します。
でも入居した後の手直しは、鍵の手配やなにより住戸内に立ち入るため住んでいる方との日程調整や、家具の移動だってあるかもしれません。
売主さんや購入者双方にとって内覧会時にすべての不具合箇所が見つけられるに越したことはありません。

しかし、マンションを購入するというのは専有部分の区分所有権を得るのと同時に共用部分の共有持ち分を取得し、さらには敷地の共有持ち分だって所得することとなります。
いくら購入した住戸(専有部分)の出来ばえが良くたって、共用部分の仕上げや設備がぞんざいな仕上げだったりすると、その後のマンションライフに支障をきたします。
ですから、つぶやき主の内覧会同行は、まずは管理規約・使用細則・長期修繕計画の検証から始まります。

他のマンションの管理規約・使用細則とどこがどう違うのか、標準管理規約との整合性などをレポート10枚くらいにしてご説明します。
専有部分と共用部分の範囲、管理組合の役割、理事会の役割、総会開催手続きなどマンションライフの基礎で購入者が知っていなければいけないのに、営業マンからは説明を受けていないことや、受けていても説明不十分なことをご説明します。
長期修繕計画も同様です。
第1回目、2回目の大規模修繕工事実施時にしっかり積立金がたまっているか、分譲当初の安い積立金のままになっていないか、数量や工事内容の記載があるのか、などを検証し、その長期修繕計画の精度を確認しご報告します。

そして、内覧会時には専有部分の検査は勿論ですが、共用部分についても特に給水ポンプの設置方法なども検証します。
その上、管理会社さんや売主営業マンからの引き渡しまでの手続きやスケジュール説明にも同席し、お客さんにより詳しく知っておいて欲しいことや住んでから以降にトラブルとなりやすい事柄について質問します。
以前は管理会社さんや営業マンからは、「何で、内覧会同行業者がここまで首を突っ込んで聞くんだ」みたいに露骨に嫌な顔されていましたが、最近ではつぶやき主のことをほとんどの売主さんや管理会社さんは知っているみたいで、丁寧に回答してくれます。
特につぶやき主が北九州マンション管理支援機構の代表と言うのが聞こえているみたいです。内覧会時に丁寧にご挨拶をうけ、恐縮することも度々です。

「マンションは管理を買え」といわれます。
専有部分の出来ばえは気になるでしょうが、共用部分についてやさらにはマンションライフの基本となる管理規約まで十分に検証を行うのが、つぶやき主の内覧会同行です。
しかも、これら重要書類の検証は内覧会同行をご依頼いただいた方へは無料でサービスしています。
最近はこちらの方が目当てで内覧会同行をご依頼いただくことが増えてきました。
年間30~50件は同行しています。北九州のほか、福岡や長崎からもご依頼をいただきます。沖縄からも来ています。ど~すべ、と悩んでいます。