マンション管理士の独り言・・・932

マンション管理士の独り言・・・932

「こんな事、出来ませんでした」

「こんな事、出来ました。」シリーズですが、スーパーマンじゃないのですから、出来ないことだっていっぱいありました。
今回は「こんな事、出来ませんでした。」です。
小倉北区の管理組合さんからのご要請で“屋上から雨漏りしているが、売り主や施工会社はノラリクラリと補修してくれない。何とかなりませんか?”というご依頼です。
屋上を確認するとシート防水のシートの際があちらこちらでめくれています。
ここからの漏水であることは想定出来たので、“施工不良、品確法の10年保証期間内だから無償で補修すべき”という報告書を作成しました。
これに対し売主サイドは“シートのめくれはカラスによる悪さが主原因なので責任なし”という見解でした。
実際にカラスが悪さしてシートをはぎ取るという事案がないわけでもありません。
それでも粘り強い交渉の結果、売主サイドにより補修を行うことで話はまとまりました。
この件をきっかけに顧問としてお世話することになりました。

そのマンションでは大雨時にエントランスに前の道から雨水が流れ込んできていました。(以前つぶやいた北区のマンションとは別のマンション)
このため大雨時には、土嚢をエントランス前において浸水を防ぐというのが役員さんのお仕事の一つでした。いつ雨が降ってもいいように、エントランス横には土嚢が並べられている状態です。
これも“何とかしてください”という追加要請がありました。
これに関しては区の街づくり整備課と現地確認や交渉を重ね、前面道路にグレーチングを設置してもらえることとなりました。
そのおかげで現在は大雨時であっても役員さんはゆっくり自宅でくつろげる状態です。

このマンションは、完売までに時間がかかっていました。
このマンションの売り主さんは未販売住戸あってもそれらの管理費・修繕積立金を負担しないというのは以前から知っていたので、管理会社さんにそれが事実なのか?さらには負担していないのであればその額を算出するようにお願いしました。
その結果は、2300万円もの額が未納のままです。
これを理事会で報告すると、軽いドヨメキです。
他のマンションでの取り扱いなどを報告し、どの売り主さんでも負担するのが一般的で、国交省でも“未販売住戸あれば、売り主が負担するのが当たり前”というスタンスです、と説明しました。
更には、売れないことについて管理組合に何か落ち度があればまだしも、売れることについて全く関知していない、出来ない、管理組合が、売れなかったからと言って、その分の管理費・積立金が未納になるというデメリットを背負わされるのはおかしい、とも付け加えました。理事会では、そりゃそうだ、となりました。
理事長とつぶやき主の連名でそれらの支払いを求めました。
この求めに対し、売り主さんから書面で回答が届きました。

その内容は思った通りのものでしたが、これは次回。

先日「クリアアサヒでつぶやき主とモデルルーム見学しよう」キャンペーンでグランリビオ高見七条桜の杜のモデルルームを見学してきました。
併せて管理規約や重要事項説明書、長期修繕計画の説明も差し上げました。
グランリビオ高見七条桜の杜については、誰よりも詳しく、隅から隅まで知っています。

暑いので昼飯以外は事務所で資料をセッセと作っています。
今から、「パークハウス桜坂サンリヤン」の重要書類の検証報告書作成です。
管理規約や重要事項説明書その他資料などで、かなりの分量ですので、骨が折れます。